2022年はなぜノーヒットラン達成選手が多いのか?

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記録

こんにちは! 交流戦が終わりプロ野球の前半戦も終盤に差し掛かっていますね。オールスターゲーム・後半戦が楽しみです!

今回の記事では今年プロ野球でなぜノーヒットノーラン達成選手が多いのかを考えていこうと思います。ノーヒットノーラン・完全試合達成と聞くと1年に1〜2回のイメージですが、今年は6月22日時点で4人選手が達成しております。

近年投手のレベルがかなり上がっており「投高打低」と言われていますが、そういったことが今回ノーヒットノーラン・完全試合達成選手が多数いることと因果関係があるのかをデータを元に調べていこうと思います。

それではプレイボール!!

2022年ノーヒットノーラン・完全試合達成選手

佐々木朗希選手(ロッテ) 4月10日 対オリックス 完全試合達成 ZOZOマリン

東浜巨選手(ソフトバンク) 5月11日 対西武 ノーヒットノーラン達成 PayPayドーム

今永昇太選手(DeNA)    6月7日 対日本ハム ノーヒットノーラン達成 札幌ドーム

山本由伸(オリックス) 6月18日 対西武  ノーヒットノーラン達成  西武ドーム

1シーズンにノーヒットノーラン・完全試合選手が4人出るのは1943年以来の記録です。今年はまだ6月時点の記録なのでいかに凄い記録なのかが分かります。

完全試合達成とはなりませんでしたが、中日の大野雄大選手が5月6日に10回2アウトまで1人の走者も出さないピッチング繰り広げたりと今年は明らかに「投高打低」となっています。

ではなぜこれほど今年は投手有利な展開の試合が多いのかを検証していこうと思います。

2000年以降のノーヒットノーラン達成選手一覧

2000年 バンチ(中日) エルビラ(近鉄) いや、誰やねん(笑)

2002年 川上憲伸(中日)

2004年 井川慶(阪神)

2006年 ガトームソン(ヤクルト) 山本昌(中日)

2012年 前田健太(広島) 杉内俊哉(巨人) 西勇輝(オリックス 不倫前)

2013年 山井大介(中日)

2014年 岸孝之 (西武)

2018年 山口俊(巨人)

2019年 千賀滉大(ソフトバンク) 大野雄大(中日)

2020年 小川泰弘 (ヤクルト)

この22年間でノーヒットノーラン達成選手はたったの15人です。達成選手が出ない年も多くあるので、いかに稀な記録であるのかが見て取れます。

完全試合達成選手は2000年台、1人も出ておらず佐々木朗希選手の前に達成したのは1994年の槙原寛己選手(巨人)となります。

2000年〜2010年はラビットボール(飛距離が出やすいボール)全盛期と言われており、ノーヒットノーラン達成者は少なくなっています。

ノーヒットノーラン・完全試合達成選手が多い理由

打者陣が本調子ではないから

打者陣は疲れが出やすい夏場に向けて調整していることが多く、例年夏場までは投手陣が有利な展開になることが多いと言われています。

近年はクライマックスシリーズの影響もあって秋口に調子合わせる選手も少なくありません。

打者陣は基本的に春→夏→秋とシーズンが進むにつれて調子が上がるように、調整を行なっているため、前半戦は投手有利な展開になることが多いです。

飛距離が出にくいボールを使用している説

パリーグホームラン数トップを走る山川穂高選手のとある発言が話題になっています。

「ボールは飛ばないですよ。飛ばないです。何かいつもより飛ばない気がするな、くらいの。でも、確信は持っています。何年か前の打球速度に対する飛距離の感じを見ても飛んでいないので。大体(打球速度が)160キロ出れば本塁打を打てる。僕だったら速いときは180キロぐらいいくんですけど(バットの芯を)食ったときの打球の飛距離が、本塁打は本塁打ですけど、飛ばんなって。当たった感覚も一緒なんですよ。ただ映像を見ると、意外と(飛距離は)そこまでなんだ、って」

西日本スポーツ

この発言に対してNPBの井原敦事務局長は否定しておりますが、かつて2年連続ホームラン王獲得した選手がこのような発言をしていることからボールの反発係数が例年と異なっている説は十分に考えられます。

現に今年は両リーグの本塁打数が年間換算で昨年より300本少ないペースとなっており、投手のレベルが年々が向上してきていることも考えられますがボールが原因でこのような数値になっている可能性も少なくありません。

2011年にボールが統一球に変更された年にはホームラン数が2010年の1605本だったのに対し、2011年はホームラン数が939本と666本も減少しています。

やはりボールの反発係数がホームラン数に与える影響は大きいと見られています。

投手のレベルが向上している

最近は近代的なトレーニング機械が取り入れられたり、以前より相手打者のデータ分析が細くなったりしたことで投手のレベルが向上したと言われていますが実際はどうなのでしょう?

6月20日時点で防御率が1点台の選手は両リーグ合わせて7人(セリーグ2人 パリーグ5人)となっており、この数字は例年よりもかなり多くなっています。

現在パリーグ防御率ランキング10位の高橋光成選手が2.57ですから、現時点では点が入りづらい試合が多くなっている傾向にあります。

やはり最新技術を駆使したデータ分析やハイスペックなトレーニング機械を使用していることは投手のレベルが向上している大きな要因なっているとみて間違いないでしょう。

平均球速が上がっている

160km/h以上の球速が計測された選手 計13人(2022年現在NPBに所属している選手に限る)

ビエイラ(巨人)165Km/h
コルニエル(広島)164km/h
佐々木朗希(ロッテ)164km/h
千賀滉大(ソフトバンク)164Km/h
エスコバー(横浜)163km/h
藤浪晋太郎(阪神)162km/h
国吉裕樹(ロッテ)161km/h
デラロサ(巨人)161km/h
マルティネス(中日)161km/h
ゲレーロ(ロッテ)161km/h
杉山一樹(ソフトバンク)160Km/h
平良海馬(西武)160km/h
ロドリゲス(中日)160km/h

上記のように近年は160km/hを超える球速を出す選手がかなり増えてきました。10年ほど前は160km/hは異次元の世界でしたが最近は当たり前になってきましたね笑

平均球速もここ10年で約5.5km上昇しています。2012年頃は140.5km/hだったのに対し2022年は約146km/hと約5.5km/h上昇しています。

特に2016年からの5年間で約3.6km上昇しています。大谷翔平選手自己最速の165km/hを記録してから160km/h超えてもあまり驚かなくなりましたね。

平均球速向上しただけで投手のレベルが向上したとは言えませんが1つの要因になっていることは間違い無いでしょう。

ノーヒットノーラン・完全試合達成試合のある共通点

上記に挙げたように4人の選手がノーヒットノーラン・完全試合を達成しましたが、この4試合にはとある共通点があります。

それは相手がパリーグチームであること球場がパリーグの本拠地であることです。

これはただの偶然かもしれませんがセリーグ本拠地球場よりパリーグ本拠地球場の方が広いと言われているので多少の因果関係はあると思われます。

セリーグ球場の方がホームランが出やすく、6月25日時点でパリーグの総ホームラン数は258本、セリーグの総ホームラン数が328本と50本以上差が開いています

って言うか、まだ前半戦も終わってないのに2回もノーヒットノーランを食らっている西武はなんか可愛そう笑 

まとめ

ノーヒットノーラン・完全試合達成選手が多い理由

・打者陣は夏場に調子がピークになるよう調整しているから

・飛距離が出にくいボールを使用している可能性があるから

・最新のトレーニングマシンが投入されたことにより投手のレベルが向上しているから

・パリーグ球場はホームランが出にくいから

主に以上の4つが大きな理由として考えられます。

現在パリーグには3割越え打者が2人しかいないので、打者陣にはもう少し奮起していただきたいですね笑

皆さんが私が取り上げたこと以外に投手有利な展開になっている理由があれば教えていただきたいです。

今回の記事は以上となります。前半戦も終盤に差し掛かっておりこれからのプロ野球から目が離せません。皆さんも一緒に楽しんでいきましょう。

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